後頭神経痛とは、どんな頭痛なのか・・・なぜ今増えているのか・・・
片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛は「3大慢性頭痛」と呼ばれていますが、これに加えて近年、「第4の慢性頭痛」と言われているのが「後頭神経痛」です。
後頭神経痛とは、頭痛というよりも頭皮の末梢神経がダメージを受けて痛む「神経痛」のひとつです。
(痛みの特徴)
・片側の首から後頭部・頭頂部にかけてズキズキ、チクチク、キリキリとした痛みが起きる。
・ビリッと一瞬電気が走るような痛みを繰り返す。痛みがないときはスッキリしている。
・一度起きると数日から数週間続く。
・首を前や後ろに倒したり、首を回したりすると後頭部に痛みが起きる。
・ヘアブラシで髪をとかしたり、頭皮に触れただけで痛むことがある。痛みが強いと、枕に後頭部が触れるだけでツラく、眠れないことも。
・雨の降る前に起こる。雨が降ると治る。
この様な症状があれば、後頭神経痛が疑われます。
では、なぜ後頭神経痛は起きるのでしょうか。
後頭神経には「大後頭神経」「小後頭神経」「大耳介神経」の3つがあり、これらの神経はいずれも、僧帽筋や胸鎖乳突筋など、頭を支える首の筋肉の間から皮膚の表面に向かって出ています。そのため、首の筋肉による圧迫、血流の悪さにより炎症、神経に刺激が行き痛みが起こります。
元々、首コリや肩コリなど、筋肉のコリが強い人は、後頭神経痛を起こしやすい傾向にあります。
さらに精神的ストレスや、気圧の変化(特に雨の前)なども誘因になることが分かっています。
そして、最大の原因は「悪い姿勢」です。
現在、多くの方がスマホを見る時、重い頭を下げた状態で猫背の姿勢を長時間続けてしまいます。これによって首にかなりの負担がかかり、後頭神経痛が起こりやすくなってしまいます。
また、この姿勢を繰り返すことで「ストレートネック(スマホ首)」になってしまう方が非常に増えており、そうなるともっと首に負担がかかる状態になってしまいます。
そしてこの頭痛のツラいところは、神経痛のため通常の消炎鎮痛薬を飲んでもほとんど効かないという事です。
もしこのような症状で、原因も見つからず悩まれている方は、ぜひ当院に一度お越しください。
後頭神経痛は、痛みが起きている箇所が血流を悪くしている所(原因)でない可能性もあります。
当院では、その方の「頭部」「首」において、何処が血流を悪くしている箇所なのか、根本の原因を見つけ出し改善させていきます。
(注意:まれに、帯状疱疹のウイルスが原因のこともあるので注意が必要です。通常、帯状疱疹は体の片側だけに起こり、発疹が出る前に神経痛が出ることも多くあります。頭皮に出た発疹は見えにくいこともあり、後頭神経痛と間違えることもあるので、小さな水ぶくれが体の片側だけに出てきたら、帯状疱疹が疑われます。その場合は専門の病院を受診しましょう。)